【VGC2015】テラナイト PC優勝構築

このPTはVGC2015ルールを想定した、メガサナ+テラキオンにモロバレルを組み合わせて組んだサナバレルの亜種と言えるPTです。
WCS2016サーキットにおいて、VGC2015ルールで行われるPremierChallengeに向けて考察及び実際に使用した構築その2。
結果としては今季初の優勝を果たせました。昨年以前でのPCで優勝は何回かあるのですが、今季は決勝トナメでの戦績が悪くようやく勝てた嬉しさもあり更新。


PT構築のプロセスは:
1.メガサーナイトを使おう。
2.メガサナを使う時点で気になるメガガルーラ、メガリザYへの対策としてテラキオンの相性が良いはず、採用。
3.この2匹で対雨、対トリルがとても気になったのでバレル採用。同時に粉サポ役確保。
4.既に決めた3匹の耐久が低めなので威嚇枠としても補完としても優秀な霊獣ランド採用。
5.メガサナを軸にと決めた以上他のポケモンは高スペックで固めたい。
対雨と先制電磁波でハイボ雪崩等の安定行動を補助するボルトロス採用。
6.対フェアリー、対サナバレルミラーに不安が残ったのでドラン採用。



サーナイト@サーナイトナイト
165(172)-94-87(12)-194(72)-155-167(252) *メガ後実数値
ハイパーボイス サイコショック めざめるパワー(地面) まもる
・今回の組み始め。サイコキネシスではなくサイコショックな理由は:
    1.CHALKメタとして一部の人が採用する(してた)チョッキブシンへの高打点。
    2.少し前のWCS16秋北米地区でWolfeが『ハイボサイキネ守る封印』で優勝した事による、コピーパや封印サナ自体の増加の懸念。
後者に関しては、TLでも日本人でメガサナを使っていた人が守る封印サナ+猫騙しを並べて使うのが強いと言っていたのでショック採用にしました。

配分に関してはメガ後のB耐久を『威嚇込みでA177親子愛すてみタックル確定耐え』を基準に:
●最速維持
●A216ダブル補正一致地震を15/16の確率で耐える
●ダブル補正ハイパーボイスで170-111メガボーマンダ(?184-105ガブ)を確定1発
●C182球一致ラスターカノンを15/16の確率で耐える
としました。B耐久を163-89のラインにする事で意地っ張りランド(A216)のダブル補正地震を確定耐えに出来ます。
最速にした理由は、世界大会後にメガガルやボルトランドの中速化耐久振りが進み結果相手の霊獣ランドロスより先に動けるというメリットがあるからです。


テラキオン@ラムのみ
175-172-111-x-109-111-176
インファイト いわなだれ まもる ファストガード
・サナバレル+αの組み合わせとして、個人的に"最速メガガルーラ"や"リザY"への簡単な回答がPTに欲しいと考えました。
その2点を満たし、且つその2匹だけへの特定メタだけじゃなく腐らない、言わば汎用性のあるポケモンという事でテラキオンが採用になりました。
スカーフなどのアイテムを持たずにその2匹に上を取れるのである程度自由にアイテムを決められるのも高評価。

配分に関して、『陽気スカーフランドのダブルダメ地震を高乱数〜確定耐え』と『無振りメガガルをインファイトで確定1発』を最低条件とし、
更に『186-91(H252-B4振り)のボルトロスをオボン込みで確2』の火力まで振り、結果A197ダブル補正地震は14/16の確率で耐えで妥協した。
副産物として、A216霊獣ランドの馬鹿力耐えである191-122(193-191)メガガルーラをインファで確定1
ラムなのはボルトロスの電磁波を1回は無効化出来る様にしたかった為。他のアイテム候補は襷、しろいハーブ等。


ランドロス霊獣@とつげきチョッキ
AS陽気
じしん はたきおとす いわなだれ ばかぢから
・地震を打ちやすいチームではないのでチョッキ採用。前回の記事と同じ個体。
ただしスカーフ持ちマンムーがとても辛いPTなのであまりにも環境にマンムーが増えたらスカーフにしましょう。


ボルトロス@オボンのみ
HBDS調整臆病
10まんボルト くさむすび でんじは ちょうはつ
・前回の記事と同じ個体。中途半端なSのメガサナ軸にとって、メガマンダ等の上を取るべく電磁波撒きが必要と確信し採用。
ただし前回の記事とは違い、相手のランドロスへの打点に不安が残るので草結びをめざ氷に変えるべきかもしれない。


モロバレル@ゴツゴツメット
生意気HB最遅
ギガドレイン いかりのこな まもる キノコのほうし
・トリル〜雨対策が薄かったので採用。他のサナバレルと同様に粉でサポートする型なのでゴツメ粉の物理耐久より。
このPTでの対トリルは威嚇を撒きつつ凌ぐかバレルを出して時間を稼ぎつつ殴るので、毒技を持つ余裕がないのが残念。


ヒードラン@シュカのみ
臆病CS
ねっぷう ラスターカノン だいちのちから まもる
・初めてシュカドランを採用。サナバレルミラーに対して、ある程度有利に立ち回れるようにラスカノ&大地持ちの最速個体。
WCSで熱風は外れる技だと思い知りましたが、このPTではラスターカノンと大地両方が欲しく、放射を諦めて熱風採用。
威嚇を1回でも撒けば下から相手のランド対面時に強気に動かせて強かったです(小並感)。




結果
PremierChallenge@Waterloo Sceptile Series#2:
予選4-0で1位抜け、決勝トナメ優勝 (通算スコア:8-1-0)


考慮すべき点:
・ランドロス処理の遅さ。
・対雨に特化したPTとのマッチアップ。
・対ギルガルド。ドランの技をラスターカノンではなく火炎放射にすることによって、
C182放射+C194めざ地でH振りシールドギルガルド(167-170)が高確率(9割以上)で処理できる。